こんにちは

 

私の住んでいる国、ドイツはアーティストへのサポートがとてもしっかりしていて、人々にとって芸術がとても身近にあると感じます。

小さな街にも立派な劇場があり、そのほとんどが国立、州立、市立で、国や政府と連携し手厚いサポートを受けています。なぜならドイツでは人々が映画を見に行くような感覚で、みんなオペラやバレエを見に行く文化があるからです。(主にお年寄り)

ほとんどの劇場では

オーケストラ、演劇、ミュージックシアター(コーラス、オペラ)バレエ(ダンス)

の分野の人たちが働いています。(うちの劇場には人形劇もあります)

決して、ダンサー達がとても高いお給料をもらっているわけではありませんが、アルバイトをしないと生計が立てられないということがないように、劇場に所属する全ての正団員のダンサーたちは生活するのに十分なお給料をもらっています。 

私は世界で一番バレエダンサーが暮らしやすい国だと思います。 

 

 

また雇用の形も様々です。

私は現在、劇場で正団員として働いています。普通の会社で言う正社員のようなものです。お給料は毎月決まった額を決まった日に振り込まれます。(交渉次第でお給料アップすることもあるらしいのですが私はまだ試したことがありません笑)

また、保険の支払い、税金の支払いも劇場が全てやってくれます。

小さな劇場では、ダンサーがバレエ作品だけではなく、ミュージカルやオペラにも出演します。

大きな町では大体バレエカンパニーダンスカンパニーと、オペラ、ミュージカル用のダンスカンパニーは別々なことがほとんどです。

今は私は正団員としてカンパニー全ての公演に出演していますが、一昨年まではゲスト雇用でした。

ゲスト雇用とは、決められた公演や期間のみの契約で働くダンサーのことです。

怪我をしたダンサーの代役をするために短期間だけカンパニーで踊ったり、カンパニーレパートリーの中の数作品のみを踊ったりする契約です。

お給料は期間で決められたり、私の場合は1リハーサルいくら、1公演いくら、と言うふうに決められていました。

ゲスト契約だと劇場によっては自分で保険、税金の支払いをしないといけない場合があります。(特にゲスト契約をいくつかの劇場で掛け持ちする場合)

また、そうなった場合確定申告の義務もあります。

なので最初の2年目をゲスト契約を掛け持ち状態(いわゆるフリーランサー)として働いた私にとってはなかなか難しかったです。

が、みんなにたくさん助けてもらってなんとかなりました。

続いてドイツにはどんなカンパニーがあるかについてお話ししようと思います。

ドイツには古典の全幕バレエのみをやっているカンパニーはほとんどありません。(全くないと言っても過言ではないかもしれません)

むしろコンテのみのTanz Company(ダンスカンパニー)の方が多いと思います。

大きな街に行けば行くほど古典バレエをやっている確率が高いです。

なぜなら街がお金持ち=劇場もお金持ち。

ダンサーをたくさん雇うことができ、舞台装置、衣装にもお金をかけられるからと言うのが理由の一つに挙げられると思います。

  

大きな都市にある有名なバレエカンパニーは団員50名以上ですが、

中都市で30名ほど

小さな街に行くと最低8人ほどです。

うちのカンパニーでは正団員8人とゲスト数名で毎年講演をしています。

いろいろなカンパニーを見ているとドイツの小さなカンパニーで求められる人材は、

バレエが上手な人より、

バレエの基礎がありコンテができて、インプロなどの発想力に富んでいてユニークな人、コミュニケーション能力のある人、

な気がします。

ただほとんど契約は知り合いの間だけ(いわゆるコネクションってやつ)で回っています。

コネばっかで、何度その不公平な状況を恨んだことか。

ただよく考えたら

いきなり赤の他人をカンパニーに入れるより、知り合いを入れた方がある程度信頼もできるし、コミュニケーションがスムーズだったりするからかなーと思います。

小さなカンパニーはダンサー同士のコミュニケーションをとり仲良くしないとやっていけませんから。

 

 

  

ドイツではプライベートのプロジェクト(個人で行う公演)

も全国で行われています。

主にフリーランサー向けで、

コンテの公演が多いです。

これはどれくらいお給料が支払われるのか、チケットノルマがあるのか、

正直私も未知です。

日本人にとっては、プロジェクト一個分の契約しか持っていないと、生活に必要な資金がないとみなされてビザが降りないことが多いのでなかなか難しいと思いますが、すでにいくつかの契約を持っている人にはフリーランスビザをとりプロジェクトの一員になって働くのも楽しそうだなと思います。(ベルリンが比較的フリーランサービザが取りやすいみたいですが、小さな街にはフリーランサービザと言うものが存在しないこともあるので気をつけてください)

 

こんな感じです。

この記事がドイツでダンサーとして働きたいなーと思っている人の少しでも参考になれば嬉しいです。

質問などがありましたら、コメントや、メール、お待ちしております。